中古車購入にまつわる「トラブル」とは

中古車の取引規模、つまり「購入する金額」は、その対象によって違うものです。年式、型式が相応に経過したようなものであれば、ある程度安価な取引ですし、新しいものであればある程度は高いのです。

金額の規模によっては、一括での購入が難しいこともあるでしょう。そのような場合は「ローン」で支払い続けることになり、それは4年や5年の期間、支払うことになるのですから、その「先」の家計を大きく左右するものであることは間違いありません。さらに、その自動車が生活に根ざしたもの、例えば通勤に使うなど、「車がないと生活が不便」という人であれば、その自動車は絶対に必要な生活アイテムということになります。

そのようなある程度の金銭的な取り引きがあり、且つ生活に深く関わる自動車の売買でのトラブルは、それば中古車であるがためさまざまなことが考えられます。

まず一番多いのは、「イメージした乗り心地」と違うというものです。中古車では試乗などができないことも多く、外観や内装のチェック、そしてオプションの交渉などしかできない場合も多々あります。人によっては、その車種に「乗ったことがある」などである程度の操作性や乗り心地を把握しているような場合もあるのではないでしょうか。そのような人は「イメージしている乗り心地」、「イメージしている操作性」というものがあり、その中古車に対しても「そうである」と決めつけて、購入しているものです。

ただ、中古車はそれぞれの車体にクセがあるものです。以前のオーナーがどのような乗り方をしていたのか、どのような整備をしていたのかということで、少なからず状態は左右されるものです。ですから、その車が必ずしも購入者のイメージ通りの状態であるわけではないということです。そのようなケースでは、購入者と販売店との間で「返品させろ」というようなことや、「試乗させなかったからこうなった」などの係争が発生することがあります。それは販売店による無償の点検、修理などで解消されることが多いのではないでしょうか。

また、個人間の中古車の取り引きでもトラブルは多いものです。自動車は、「それが誰のものなのか」ということは一台一台しっかりと管理されています。それは年度単位で「課税」を行うからです。自動車を所有していれば、それに乗っていないのだとしても、毎年の自動車税を納付する義務が発生します。

その中古車の名義をしっかりと書き換えておかなければ、納税の通知はずっと「登記上のオーナー」の元に届きます。また、保険などの手続きも必要です。そのような「自動車の所有権」の移動は個人間でも可能ではあるのですが、とてもややこしいものです。そのような手続きを知らず、安易に個人間で車の売買を行った場合は、その手続きを知らないが故のトラブルが多数考えられます。

モノの売り買いにはトラブルはつきものですが、そのようなリスクはあらかじめ解消しておきたいものです。購入時には不安なこと、気になることなどはトコトン質問しておきましょう。

Menu

広告