中古車の点検のペースとは

しっかりと作られた自動車といえども、乗れば消耗するものであることは間違いありません。頑丈に作られていると見えても、運転すればするだけ消耗するのです。

中古車はあらかじめそのように消耗した状態のものを購入しているわけですから、特に注意が必要です。人によって運転のクセというものは違うもので、そのクセによって痛んでいく部分も違うというものです。どのような部分がどのように痛んでいるのかということを知ることが必要ですが、それは素人ではなかなか知ることができないものなのです。

人が便利に使えるように、自動車は極力シンプルな操作性を持っています。鍵を回せばエンジンがスタートする、アクセルを踏めば進む、ハンドルを回せば曲がることができるというようなシンプルな操作性は、どのような入り組んだ自動車でも、高級車でも、安価な車でも、変わることがないのです。そのような操作性を実現するために、自動車は内部構造としてとても複雑な機構を有しているということです。そのような複雑な機構は、素人がいじってはいけないもので、どれだけ車に詳しいとはいえ、分解しないと見えない部分というのもあるのですから、安易に考えてはいけません。

車のチューンナップが趣味という方もいるでしょうが、それはあくまでも表面上のチューンナップです。自動車としての根幹の部分は素人が改造していいようなところではなく、自動車のことに精通した専門的なスタッフが面倒を見るべきことなのです。

同じ自動車、特に自分の愛車にずっと乗っていると、「なんだか調子が悪い」ということは乗っていて、運転していて気がつくものです。運転しているときに感じる違和感は、ドライバーしか感じることができないものでしょう。同じ状態の自動車などは存在せず、乗っていれば必ず損耗していく部分があるのですし、その「違和感」がさらに進行すると「故障」につながってしまうことだってあるのです。

車の故障は、すなわちそれに乗車している人の「安全」に対してリスクになります。安全に対してリスクになるような故障は放っておくわけにはいきません。費用がかかるのだとしても、必ず修理する必要があるのです。

そのような事態に陥ることを未然に防ぐことができるのが「点検」です。調子が悪いと感じはじめたら、すでにそれは物理的に故障しているかもしれません。ですから、「その前」に点検するのです。一般的な点検の頻度は一年に一度ですが、中古車の場合は6ヶ月でも構いません。

まずは購入して6ヶ月後、何も以上がないかを点検してみましょう。その最初の点検は、販売店によっては不具合があった場合無償修理の対象になるかもしれません。そして購入してから一年後、点検して何事もないようであれば、その後も安心して乗り続けることができるでしょう。

自動車の点検とは、そのような安全を確認すると同時に、その先にある「安心」も確認することなのです。費用がかかる、面倒という理由で先延ばしにしても、良いことは何もありません。

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