中古車の相場はいろいろ

同じモデル、同じ走行距離でも、さまざまな状態が存在するのが「中古車」です。中古車の価格というのはさまざまな要素に紐付いて決められているものです。

新車の時は一律の価格がついていて、ディーラーでさまざまな価格交渉、オプションの交渉を経て成約されていたその車も、いったん中古車になると見られる目は変わります。人気の車種であるほど、そのときブレイクした車であるほど、中古車市場に出回る台数はおのずと多くなります。そして、台数が出回ったモデルは価格が安くなりがちです。

さらに、中古車は「色」によっても価格が違うものです。それは前述の現状とほとんど同じ理由で、人気の「色」はすぐになくなっていくものですが、不人気の色はずっと残るからです。そして、ずっと売れ残ってしまった中古車はさばくために価格を下げられるものです。

これがありとあらゆる車種、ありとあらゆる「モデル」の車で同時に起こっているのが中古車市場です。ですから、新車と違って「価格は変動」するもので、「その車」も一台だけしか存在せず、同じモデル、同じカラーの中古車でも価格が違うことが普通なのです。さらには前のオーナーがどのような「オプション」を付けたのかということによっても、その車の価格は差がつきます。単純にラジオしかない中古車よりも、CDが聴ける車の方が良いに決まっています。ですから、オプションによっては実際の価値以上の価格が設定されていることが多いのです。

そのようなバラバラの要素を持つ「中古車」の市場では、目安になるのはやはり「年式」と走行距離でしょう。「何年落ち」で、「どれだけ走っているのか」ということで、ある程度の価格設定がなされます。ですから、こちらも自然とそのような選び方をしてしまうもので、「新しくてなるべく走っていない車がいい」ということになるのが自然なのです。

全国津々浦々、そのようにさまざまな選び方で車を選定する人がいるのです。毎日誰かが、自分にあった中古車を探しています。そのような中に流通するのは、「それ一台しかない」車ばかり。すべてがそうなのです。そのような状態で自分がどのような車を求めるのかということが大切で、どこに妥協できて、どこには妥協できないのか、さらにはどこに予算をかけることができて、どこは削るのか、それが大切なのです。

「とりあえず」というレベルで設定されている中古車の相場、その「とりあえずの相場」は車種と年式、そして走行距離だけです。一台一台に、それぞれの車体が辿った経緯があり、それぞれの車体に歴史があるのが中古車です。そのような中古車のなにを選んだらいいのか、どのようなことを重視するのかは、中古車を探している人それぞれのこだわりなのです。

そのこだわりを徹底して追いかけることが、中古車探しの一番の醍醐味です。中古車探しは、「まだいい車があるかもしれない」という気持ちとも戦う必要があり、新車選びよりも奥が深いことなのです。

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