乗り換え時の「査定」とは
一度車を所有すると、その社会的責任、実費用として発生する負担などを実感することになります。毎年払うことになる自動車税などはその顕著な例ですし、月々のガソリン代も同様です。
そのようなコストと責任、さらには車検などの義務、そして車庫証明などの手続きが必要なのが「車」で、ただ買えばいいということでもなく、乗るからにはその車は「安全」であるべきで、さらには「安全に運転する」という責任がドライバーにはついて回るのです。
そのような責任をしっかりとまっとうしていると、それまで乗っていた車に対する「愛着」は誰にでも発生するものです。車の持ち主のことを「オーナー」と呼んだり、車自体を「愛車」と呼んだりするのはそのためで、生活にとって重要な「足」でもあり、自分が経済的にさまざまなものを費やした重要な「資産」でもあり、自分の好み、嗜好などを反映した「ホビー」でもあるのです。
購入する車が「はじめての車」でないのであれば、「次に車を購入する」ということはほとんどが「乗り換え」ということになります。それまで自分のカラダの一部であるかのように扱ってきた車を、手放すということです。その車の本当の価値は自分しか知らないことでもありますし、額面以上の、見た目や実性能以上の価値がその愛車にはあるものです。ですが、そのようなことは中古車ディーラーには関係なく、その車、「そのモノ」自体を査定するということになるのです。
「査定」されるということは、その車の「価値」を考えられるということです。その車の「価値」はどこにあるのか、それは一般的に車を選ぶ人が気にする部分です。「車種」と「年式」ということになるでしょう。その車が比較的新しいもので、さらには人気が継続しているモデルで、さらには「あまり走っていない」ようなものであるのであれば、その価値は査定のときに金額として反映されるのですが、車に乗ることが日常だった人の愛車にとってみれば、「走行距離」という点では不利なのです。そしてそのような「不利」なことをリカバリーするためには、さまざまな手入れ、査定での「見せ方」などが大切です。
自分がそれまで金銭的にも手をかけてきた愛車です。これから新しい車に乗り換えるのだとしても、それまで生活に深く関係してきた、根ざしてきた車に対しての礼儀として、査定での価値を高めてあげるということは必要なのではないでしょうか。そして、中古車ディーラーでチューンナップされたそれまでの自分の愛車は、その後また誰かの愛車になるということです。
乗り換え時にはそれまでの愛車を査定してもらうことがほとんどです。その時に少しでも良い結果を受けられるようにすることは、その「乗り換え」の費用的負担を軽減するだけではなく、それまで乗ってきた愛車に対する「礼儀」でもあるのではないでしょうか。そのような「礼儀」を尽くすことは、すなわち次の車も「大切に乗る」ということに繋がるのです。