中古車の通販は信用できるのか

発達したインターネット上では、ありとあらゆるものが販売されています。店頭に出向かなくても、さまざまな店舗の品物を購入することができるインターネットはとても便利なものです。

インターネットが一般化してから発達した「通信販売」というものは、消費者にとっても事業者にとっても、「ビジネスの可能性」を一気に広げたものです。沖縄に住んでいる人が、北海道の事業者から物品を購入することができるというのはとても魅力のあることではないでしょうか。それまでは現地に赴いて仕入れるしかなかった「ご当地品」が、現在ではインターネット上で簡単に購入することができるのです。

ただ、その半面「どのような事業者」でもインターネット上でビジネスを展開することができるようになってしまいました。つまり、「誠実ではない人」でもインターネットを介してビジネスを展開することができ、インターネット上ではいくらでも誠実に物事を記すことができてしまうということです。その事業者が誠実なのかどうかは、現在では自分で見極めるしかない状態です。

見極める方法としては、その店舗、事業者に対する「レビュー」を確認するという方法が一番です。それはすでにその事業者から何かを購入したことがある人が記した「感想」のようなものです。「消費者の声」というものです。そのようなレビューを参考にして、その販売店が誠実かどうかを見極めるというものです。

ただ、ここにも「裏」はあります。「そのレビューは本物ですか?」ということです。そのレビューが本当に正しいかどうかを見極める術がないということです。いわゆる「ステルスマーケティング」、俗にいう「ステマ」という行為を、その事業者が平然として行っている場合には、口コミやレビューを見たところで「いいことしか書いていない」ということも起こるかもしれません。インターネット上に情報があればいいわけで、それは「誰でも投稿できる」という性質のものです。「誰でも投稿できる」ということは、事業者が自分で投稿することもできてしまうわけです。

それが現実であるのが「インターネット」です。正しい情報も、誤った情報も、乱立しているのがインターネットなのです。そのような中でどれだけその販売店を信じることができるのか、たくさんの情報の中で、どの情報を正しいものとして信用するのかということが大切で、「なにを基準に信じればいいのかということも曖昧です。消費者に見せかけた業者の投稿、業者からなにか特典をもらった個人の投稿、さまざまなケースが考えられるなかで、自分はなにを信じるのかということです。

インターネットではなんでも販売することができます。法律で規制された表記をすれば、なんでも販売していいのです。それが現在の限界で、その販売店、事業者が誠実かどうかということは、その場では、その画面では計り知れないのです。その中で決して安くはない「自動車」を購入するというのは、人によって感覚が違うのではないでしょうか。知っている販売店の通販、あるいは有名メーカーの通販、あらかじめ「信用できる」ような販売店であればいいのですが、そうではない場合、いったいなにを信じるのかは、その人次第なのです。

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